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まだまだ続くと・・・・

いいえむしろこれから本格的な看護が必要と
兜の緒をしめてかかろうとしていました。

8月17日の朝、訪問看護師さんがいつものように母のところに来てくれました。
下血のつづいている肺がん末期の母の健康状態のチェックと看護のためです。

母は「ベッドに移して欲しい」と頼み、10年前の胃がん以来ずっと愛用してきた
大きな椅子からベッドへ・・・・

かあさんは、移動を見届けてからお客様をお見送りして
再び母のベッドの傍に行ったのが10時をすぎたころ。

「今日から盆明けで診療所もはじまるから、ちょっと先生のところに相談にいってくるね」
といったら、かるくうなずいて、「お水ちょうだい」と。
コップでは飲みにくいので、傍にあった紙コップを少し手で押しつぶすようにして
口の部分を小さくして飲ませてやりました。かあさんの手に自分の手を添えて
かなりしっかりと飲んだように記憶しています。

診療所にいって先生にお話したら、
「今から行きましょう」とおっしゃって、すぐに往診に。

かあさんが一足先に帰ってきたら、
母はベッドの上で亡くなっていました。




そのあとすぐに先生が駆けつけてくださって、
死亡が確認されました。 10時45分。

母はまだそのあたりにいたかも知れません。
この小さな診療所にお世話になって20年あまり・・・
先生に看取って欲しいと願っていましたので、
きっと喜んでいたと思います。

入院を拒んで家で最期をと願った母の希望どおりの最期でした。




母の魂はまもなく肉体を離れたように感じました。
母の亡骸はまさに抜け殻としか思えなかったかあさんです。




18日オーナーとかあさん、我が家の子ども達、兄夫婦、オーナーの姉夫婦の家族だけのちいさな葬儀を
母がなくなった部屋でおこないました。
こころは一つになったようでかあさんは充分に満たされました。


母の介護は10年以上でした。時々は不安のあまり立ち止まり
涙したこともありました。 進み行く方向がみえずに右往左往しました。
診療所の先生、看護師さん、訪問看護師さん、オーナーのばあちゃんのケアマネさん
そしてなによりも理解と協力を惜しまなかったオーナーとTOMOと遠くに離れていたけど
我が家の子ども達・・・・
この力がなければ、きっとできなかった・・・・・

応援してくださった皆様からの励ましの言葉。
この力もなければ、きっときっとできなかった・・・・・

本当に感謝の想いでいっぱいです。

母は91年の人生をおだやかにしめくくりました。
合掌。
by wakuka-san | 2011-08-20 09:16

ペンションわくわく村からわくわくかあさんの日記です。


by wakuka-san